越前海岸の国道305号は、波で止まります

石川県金沢市から南越前町までを結ぶ国道305号のうち、越前海岸を行く区間が福井のメインルートです。奇岩の続く海岸線を延々と走れます。越前岬まで、さらに東尋坊まで一本です。

問題は止まりやすさです。福井県自身が、この区間には代替路線が無いと書いています。そのうえで、波浪による越波で交通規制が頻繁に発生しているとしています。県は越波対策工事を計画的に進めています。それでも現時点では、規制が出る前提で考えるべき道です。

実際、2026年に入ってからだけでも規制が繰り返されています。1月28日と2月17日は、高波警戒で南越前町河野〜敦賀市大比田の9.7kmが通行止めになりました。3月18日には同じ区間が落石で止まっています。2月22日には、越前町米ノ〜南越前町糠が落石で全面通行止めになりました。翌日の14時30分から片側交互通行です。

この河野〜大比田の区間は越前・河野しおかぜラインです。平成20年度に無料化されて以降、交通量は増えました。走りやすい元有料道路ですが、止まるときは9.7kmまるごと止まります。

海が荒れる予報の日は、海沿いを外して国道8号や北陸自動車道に振る案を持っておいてください。福井県の道路情報は「みち情報ネットふくい」で確認できます。

レインボーラインは、もう有料道路ではありません

三方五湖を見下ろす11.2kmの観光道路です。かつての三方五湖有料道路です。福井県道路公社の解散にともない、令和4年10月1日から県道になりました。通行料は無料です。古い記事の「二輪730円」という数字は、もう当てはまりません。

無料になったのは通行料だけです。第1・第2駐車場では駐車料金がかかります。二輪車は500円です(2025年4月1日改定)。梅丈岳山頂の山頂公園に上がるなら、リフトまたはケーブル込みの入園料が別に必要です。

注意すべき制約が二つあります。ひとつは、原付50cc以下は通行できないこと。もうひとつは夜間通行止めです。旧有料区間の日向料金所から海山料金所までは、18時から翌8時まで入れません。夕景を狙って上がるつもりなら、18時のゲートから逆算してください。

道そのものは全線二車線。ヘアピンとアップダウンが続きます。海と五つの湖を同時に見下ろせる場所は多くありません。塩分濃度が湖ごとに違うので、水の色が少しずつ変わって見えます。

美浜町側の日向料金所と若狭町側の海山料金所、どちらからでも入れます。舞鶴若狭自動車道の若狭三方ICから20分ほどです。高速で詰めて、ここだけ走るという使い方もできます。

エンゼルラインは無料ですが、路面と時間に条件があります

小浜市の久須夜ヶ岳、標高619mの山頂付近まで約10km上がる元有料道路です。2002年に無料化されました。山頂の展望台からは若狭湾が開けます。天気が良ければ東に越前岬、西に丹後半島まで見えます。

2026年の開通期間は4月1日7時から11月30日までです。夜間は19時から翌7時まで通行止め、冬季は12月1日から3月31日まで閉鎖されます。レインボーラインと同じく、夕方は早めに切り上げてください。

有料だった頃に比べて路面の整備は落ちています。落ち葉や小枝、落石が普通に転がっているという声が複数あります。平均勾配は8%前後。下りではとくに気を使います。速度を落とす前提で組んでください。

山頂には売店も自動販売機もありません。トイレは頂上のひとつ下の駐車場にあります。飲み物は麓で確保してから上がってください。

交通量が少ないのは、そのまま利点です。レインボーラインほど知られていません。そのぶん、写真を撮る余裕があります。若狭湾を上から見る道を二本続けて走る。レインボーラインとの組み合わせは、素直に効きます。

高速の使い方:中部縦貫道はまだ九頭竜止まりです

福井の縦軸は北陸自動車道で、南は舞鶴若狭自動車道が、敦賀から若狭を通って京都方面へ抜けます。嶺北と嶺南を行き来するなら、この二本が基本になります。

岐阜方面へ抜ける中部縦貫自動車道は、まだ全通していません。大野油坂道路のうち、大野ICから九頭竜ICまでの19.5kmは開通済みです。しかも通行無料。ただしその先、九頭竜ICから油坂までの15.5kmは建設中です。九頭竜から先は国道158号に降りることになります。

この区間は当初2026年春の開通予定でした。工事の難航により、令和11年春へ延期されています。2026年6月11日に最後のトンネルが貫通しました。半年程度の前倒しを目指すとされています。開通すれば北陸道と東海北陸道が高速でつながりますが、それはまだ先の話です。

冬は嶺北の平地でも積雪します。北陸道と国道8号は大雪時の予防的通行規制の対象です。条件が揃えば、事前に通行止めになります。エンゼルラインは12月から3月まで閉鎖。山側の道も同様です。冬に福井へ向かうなら、嶺南の海沿いのほうが確率は上がります。

掲載しているお店は、福井市と越前海岸、そして美浜・若狭・小浜の嶺南側に分かれています。北陸道で福井市まで詰めて、海沿いを南下するか。舞鶴若狭道で嶺南に入り、三方五湖と小浜を回るか。福井は、その二択から入る県です。

福井県の掲載ツーリング先

Japan Bike Cafeに掲載している福井県のツーリング先です。駐車場とアクセス路の路面、ライダー向けのコメントは、ディレクトリの検索結果でご覧いただけます。

坂井市1

三方上中郡若狭町1

小浜市1

南条郡南越前町1

福井市4

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