高野龍神スカイラインは、冬のあいだ二輪が入れません
高野山の奥の院から田辺市龍神村までの42.7kmです。1980年に観光有料道路として開通し、2003年10月に無料開放されて国道371号の一部になりました。和歌山と奈良の県境の、1,000m級の尾根を走ります。
冬季通行規制は例年12月15日から翌3月25日までで、内容は三つに分かれます。昼間の7時から17時は全車両が冬用タイヤ着用とチェーン携行、夜間の17時から翌7時は全車両が通行止め、そして二輪車は規制期間中の終日が通行止めです。
つまりこの三か月あまり、バイクでは走れません。装備を整えた四輪が昼間に走っている横を、通れないという規制です。開始は積雪しだいで前倒しになり、2025年は12月5日から始まりました。
崩落による長期の通行止めも繰り返し起きています。2023年には高野町側でのり面が崩れて約8.6kmが止まり、大型車が迂回できずバスツアーが中止になりました。2026年2月にも龍神村内で土砂崩落があり、全面通行止めから片側交互通行に切り替わっています。
道の駅ごまさんスカイタワーは標高1,282m地点にあり、12月から3月は冬季休業です。近くのライブカメラは定点なので全線の判断はできないと運営が断っています。全線40km/h規制で路肩が狭く、山側に蓋のない側溝がある区間もあります。停める場所は選んでください。
紀南の国道42号は、波で止まることがあります
白浜から串本にかけて、国道42号が太平洋沿いを走ります。右へ左へと曲がりながら海岸美が続く、和歌山でいちばん知られたルートです。
ただし串本から太地までの区間は、国道42号が唯一の幹線道路です。国土交通省は、急カーブなど線形の厳しい箇所に加えて、大雨によるのり面崩落や台風による越波で被災するリスクの高い箇所が多数あると書いています。すさみから串本の間も異常気象時通行規制区間です。
迂回路がないので、止まればその日の行程が消えます。海が荒れる予報の日は、南へ振らない案を持っておいてください。
潮岬は本州最南端です。県道41号の潮岬周遊線を10kmあまり回ります。かつての潮岬有料道路で、いまは無料です。潮岬灯台は明治6年の初点灯で、30mの断崖の上に建っています。くしもと大橋を渡れば紀伊大島で、島を回るとおよそ22kmです。
紀勢道は無料で、すさみ南から先はまだ下道です
紀勢自動車道の和歌山県区間、南紀田辺ICからすさみ南ICまでは全線が新直轄方式で整備されたため、通行料がかかりません。
現在の終点はすさみ南ICです。そこから串本方面は国道42号に降りることになり、前の章の区間がちょうどここから始まります。
すさみ串本道路の19.2kmは事業中です。当初は2025年春の開通予定でしたが、硬質岩への対応のため2027年夏へ変わりました。串本太地道路の18.4kmも事業中です。
道の駅すさみはすさみ南ICから南へ800m、国道42号沿いにあります。白浜と串本のちょうど中間で、天然温泉が隣接し、館外のトイレは24時間使えます。高速で田辺まで詰めて、そこから先を海沿いで走る。紀南はその組み立てになります。
走る季節:海は温暖、尾根は1,000m級です
黒潮の影響で海沿いは温暖です。冬でも紀南の海岸線は走れる日が多くあります。
一方で内陸の尾根は1,000mを超えます。護摩壇山は1,372mで、その先に県内最高峰の龍神岳が続きます。同じ県のなかで、走れる期間がまるで違います。
だから12月半ばから3月下旬は、山を外して組むことになります。高野山へ上がること自体はできますが、そこから龍神へ抜ける道が二輪には開いていません。
標高がある分、夏は平地よりかなり涼しくなります。暑い時期にまとまった距離を走るなら、山側を組み込む価値があります。紅葉は例年10月の下旬前後です。
紀南は距離が長く、途中で引き返す判断がしにくい地形です。出発前に、その日の海況と山の規制を両方見てください。
和歌山県の掲載ツーリング先
Japan Bike Cafeに掲載している和歌山県のツーリング先です。駐車場とアクセス路の路面、ライダー向けのコメントは、ディレクトリの検索結果でご覧いただけます。
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